NPO南アジア遺跡探検調査会(SARERS)の定期研究会(勉強会)の第3回目を、9月14日(木)に開きます。

今回のテーマは、「仏教を軸とするスリランカ史の概要」です。

世界史の教科書では「小乗仏教を東南アジアに伝えた拠点」とされ、現在も小乗仏教(上座部仏教)の本拠地として知られるスリランカですが、じつは12世紀までは大乗仏教も共に栄え、9世紀から11世紀ごろには密教も盛んになって、東南アジアや中国の仏教、日本の平安仏教成立にも大きな影響を与えました。

私たちが探検しようとしている古代シンハラ文明の遺跡は、シンハラ王朝史とともにあった仏教史の産物であり、スリランカの歴史を知ることは、そこで興亡を繰り返した仏教の歴史を知ることでもあります。

大乗仏教は、なぜスリランカから消えたのか、その遺跡はどうなっているのか……。教科書では習わなかった、一般の常識とも異なる実際の歴史を見てみたいと思います。これさえ知れば、スリランカでも、他の東南アジア諸国でも、旅人として恥をかかずに済むという、最低限の基本知識の講座です。

探検に行く行かないはともかくとして、少しでも興味ある方はご参加ください。

■日 時   9月14日(木)  午後6時30分から

場 所   法政大学ボアソナードタワー5階 0501 号室 (※)

テーマ   仏教を軸とするスリランカ史の概要

参加費  無料

アクセス : JRあるいは地下鉄の飯田橋駅か市ヶ谷駅下車。法大は両駅間の外堀土手沿いの道に面しています。ボアソナードタワーは、キャンパス内の高層建築(タワー棟)なのですぐ分かりますが、現在は学内が工事中のため入口が制限されています。外堀沿いの道から正面入口(ゲート棟)をくぐって学内に入り、右へ進んで1階の食堂・カフェからお入りください。左手奥にエレベーターホールがあり、低層階行きのエレベーターで5階に上がり、表示板で「0501号室」を確かめてください。分からなければ遠慮なく岡村携帯(090-2919-6359)にお電話ください。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

                        NPO南アジア遺跡探検調査会  岡村 隆