NPO法人南アジア遺跡探検調査会では、今年も「スリランカ密林遺跡探査隊2020」を派遣して、新フィールドである同国中東部マハウェリ川下流域での遺跡探査を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う日本およびスリランカ現地の情勢悪化のため、計画を中止することとしました。

 この計画は、スリランカ政府考古局の要請を受けて、仏教遺跡とヒンドゥー教遺跡が混在するというマハウェリ川下流域のジャングルに初めて乗り込み、8月の1ヶ月ほどをかけて探検調査を行い、数カ年計画の端緒を開こうというものでした。新フィールドの開拓という目標のもと、昨年から計画立案と隊の組織化を進めていましたので中止は残念ですが、コロナ禍の落ち着くのを待って、改めて出直しを計ろうと思います。

 来年にも実現できるよう準備だけは進めますので、皆さまにはどうかご理解と今後も変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げる次第です。(写真は1973年に探査予定地付近のマハウェリ川を航行したときのもの)