8月に予定している密林遺跡探査のための現地交渉と偵察に来ています。スリランカ政府考古局との合同隊を組織しますが、日本側隊員19人、スリランカ側が隊員5〜6人、自然保護区のレンジャー2人、ガイド・ポーター・賄い夫が6人の計30人を超える大部隊になるので準備が大変です。今までこんな大きな遠征隊は動かしたことがなく、少しアナクロかなとも感じています。
目標は、約100年前の英領セイロン時代にイギリス人陸地測量隊が発見したままジャングルに放置されている仏教遺跡の再発見と、周辺遺跡の発見。地図によると遺跡は密林中の小さな山塊のあちこちにありそうなので、発見と調査、測量はなかなか難しそうですが、この人数ならやれそうな気もしています。
マーリガウィラはジャングルへの入り口にあたる最奥の集落なので、ここでリヤナーゲ氏の協力を得て河岸のベースキャンプ予定地近くまで進むトラクターのチャーターや人員雇用、中継基地の設営などの交渉を終えました。それにしても現地は遠い。コロンボの考古局からベテラン運転手付きの車を出してもらっても、行きも帰りも10時間の道のりでした。コロンボでの交渉はまだ続きます。(岡村隆:6月25日 1:18 投稿より)